梅田曽根崎のお初天神通商店街のビル地下1階、
創業64年の老舗ビアホールのニューミュンヘンによる新業態 「beer garden HOLZ」の設計を担当。
オーナーからの空間イメージのオーダーは「開放的で植物にあふれた屋外ガーデン」、地下という閉鎖的な
空間に相反する希望でした。
この要望に応えるため、自然との接点をいかに地下空間に引き込むかという課題に取り組みました。
単純に植物を多用するのではなく、
神戸市北区から運ばれた原木丸太を店内数カ所に配置しました。
通常店舗を構成する木材は機能をデザインに落とし込む手段としていますが、
今回この原木丸太には感覚的な機能を与えました。これにより地下空間と
自然の景色を違和感なく繋ぎ、木材の向こう側にある風景を想像させ、
利用客が自然と繋がる接点となるハブ機能を持たせました。
この丸太は、神戸大学黒田研究所とandecoを軸とする「里山広葉樹利活用プロジェクト」の実証実験の一貫として神戸市北区の
山林から伐り運ばれてました。放置され荒廃が進む里山の再生が謳われる中、
私たちは消費者として、好循環を生む選択をする責任があると考えました。
地域材を使った店で、地域の人が交わり楽しむ場所になればと願っています。
Location / OSAKA Japan
Complete / 2022.
Design / BLURRY
Lighting Design /USIHIO LIGHTING,INC.
Contractor/KIKUSUI
木材協力:share Woods
Thanks / (IMAYAMA) 株式会社 MuFF Syuhei Imazu
Photo/ Takeshi Asano